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- 胆石治療
その日の朝、突然襲った胸の痛み。
まさかこれが胆石発作の痛みだったとは!?
私が胆石持ちだと知ったのは、数年前に受診した「腹部エコー(超音波)検査※」の検査結果でした。
それまで会社の健康診断には腹部エコー検査が含まれていなかったのです。
なのでいつから胆石があったのかは定かではありません。
いままでの私は、血圧が高いこと以外は大きな病気も無くて健康診断の結果がでたところで、血圧以外はあまり気にせずによく見てもいませんでした。
というか、本来は血圧が高い時点で色々気をつけないといけないんです。
なのに、いつまでも30代のような気持ちで放置していたのがいけなかった、、、。
もしかしてこれが胆石症の発作!?
胆石があると言われたので検索をすると、
「10人に1人くらいは誰でも持っていて、特になんの症状もないことも多いのでそのまま経過観察している」
というなにかの情報を鵜呑みにしちゃっていました。
ネットで検索できるのは便利ですが、勝手に安心しちゃうのダメですね。
病院嫌いなもんで
「じゃあ私も、経過観察でいっか」
と楽観的にそう思って放置してしまいました。
それから3年くらいずっと、
検診の度に、胆石ありと言われても
「うんうん、そうなの胆石あるのよ。知ってるよ」
くらいで、いままでなんの痛みもなかったし。まったく気にもせずに放置していたのです。
ところがっ!!
ある日曜日の朝。
冷たい麦茶をグググーッと一気飲みしたあとに突然の痛みが訪れます。
な、なにこれ??なんか胸のあたりが、急にみぞおちあたり全体が痛い、お腹じゃないけど、とりあえずトイレへ。
トイレにこもり、便が少し出ても痛みはいっこうに収まる気配がない。
そのうちに胸と背中を押しつぶされそうな痛みがやってきて、息も苦しい。
えっなにー?!もしかして心臓?心筋梗塞とかだったらどうしようっ。
血圧も高いし、ここ数年、母が心臓が悪いと言い出してたので、もしかしたら?うちって心臓悪い家系なの?と。
とにかくふらふらしながら寝ていた夫を起こし、背中をさすってもらった。
「痛い、痛い、、、ふーふー胸が痛いの、ううう痛い、苦しい」
夫に「だいじょうぶ?!落ち着いて、救急車呼ぶ?どうする?」って聞かれる。
けど、とにかく痛い、痛くて。
救急車呼んでもらった方がいいレベルかもしれないけど。救急車は抵抗があるし。
そうこうしているうちに、だんだんとゆっくりと痛みがやわらいできた。
やっと普通に喋れる状態になったので、ホッとしていると。
夫「とりあえずどこか病院行かないと」
この日は免許の書き換えの予定だったし、日にちもぎりぎりだからこの日を逃す訳にはいかなかったんだけど、
「そんなのどうにかなるから」
と、夫。
日曜もやっている近くの胃腸科と循環器のある病院に着いた。
朝からの症状を話すと、
「もしも心臓が原因だったり重篤な場合が考えられるなら、もっと大きな病院に行ってほしい。今日は専門の医師もいないので」
と断られてしまう。
仕方がないので夫が救急に電話をする。
「今日やっている近くの病院で大きなところはありますか?」
「救急車で向かいましょうか?」
「いえ、いまは落ち着いているので直接行きます」
と伝えると、
「遠慮しないでいつでも救急車呼んでくださいね」と。
救急の方、やさしい。。。
紹介された隣の市にある大きなC病院は、心臓外科が有名で内科もあるとのことで。
とりあえず電話をすると、日曜日でも普通に受付から入ってきてくださいとのこと。
ここは以前に高血圧で受診しようとして、一度来たことがあるのだけど、平日はめちゃくちゃ混んでいて
「初診の当日は手続きやら検査やらで夜までかかるけどいいですか?」
と聞かれて思わずやめたところ。
日曜日は休診なのでさすがに空いてて、ケガをした野球少年や風邪で熱がありそうな男性くらいしかいませんでした。
初めて聞く総胆管(そうたんかん)って?
痛みはもうすでに収まっていたけれど、なんだかだるさは続いていた。
医師から、
「念のため心臓のレントゲン、心電図、CTを撮ってみましょう」
と言われる。
検査の結果、心臓発作では無さそうだけど、現状おさまっているのではっきりとした原因はわからず。今回は様子見てくださいねと言われる。
「ただ、もしもこれが軽い心筋梗塞だとしたら、心電図にでるのでそれは無いでしょう。狭心症だとしたら、また別の検査が必要だけれどいまは症状がおさまっているし。。。
うーん、、ひとつ気になるのはこの部分(CTの写真を見ながら説明を受ける)
総胆管あたりに胆石が見えるから、
これは早めに専門の病院を受診した方がいいですよ」
と言われる。
「そうたんかん?ってなんですか?専門って何科に行けばいいのでしょうか?」
と聞くと「消化器内科ですね」
そして医師が簡単な説明と一緒に絵を描いてくれた。
胆のうにある胆石が総胆管という管にこぼれてきて、この石が出口付近で詰まったりすると痛みや炎症が起こるというのだ。
いま思えば、この医師は、この時点でこれはおそらく胆石発作だなってわかっていたんじゃないかなー。
ここでまさかのすっかり放置していた胆石とは!!
前からあるのはわかっていたのに、無症状なら気にしなくていいと勝手に自分で判断して放置していたのだった、、、。
今回の痛みが胆石の仕業だったのか、このときはわからなかったけれど、おそらく胆石の痛みで間違いなかったのだ。
なぜかといえば、前日にカレーを食べていたのです。
カレーを食べたあとちょっと胸焼けしていた。
胆石発作は、脂っこいものを食べたあとに起こることが多いのだとか。
「ちょうど来週、大腸内視鏡検査のあとに飲んでいたピロリ菌除去薬の検査結果を聞きに行くのです。その病院には消化器内科があるので聞いてみます」
と言うと、
「そちらでちゃんと診てもらった方がいいですよ」
と言われて、C病院をあとにしました。
家に帰っていろいろと調べたら、胆石は消化器内科だったのだ。
行くべきは、心臓系の病院ではなかったのだ。
みぞおちが痛いなんて初めてのことで、慌ててネットで検索したら狭心症とか出てきちゃったもんだから、てっきり心臓かと思ってしまった。
とんだ勘違いと思い込みだった。
でも、病気ってまずそれがいったいなんなのか?
原因を調べて、何科にかかればいいのかの見極めが難しいな。
たとえば救急車を呼んだ場合、救急隊の人が判断してそれなりの病院に連れて行ってくれるのだろうか?
つづく。
※腹部エコー検査とは、空腹時にお腹にゼリーを塗り、超音波を発する探触子を当てながらモニターを見ながら観察します。肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・婦人科系臓器などの病気を見ることが出来ます。痛みはありません。妊娠したことのある方なら、産婦人科で超音波で赤ちゃんを見るのでそれと同じような検査です。
胆石についての症状などは、オムロンのサイトがとてもわかりやすいのでご参考になさってください。
こちらの書籍もわかりやすいのでご参考になさってください。
- 膵臓・胆のう・胆管の病気の最新治療 (よくわかる最新医学)
- 胆石・胆のう炎・膵炎の安心ごはん
※こちらの記事は、個人の胆石症の体験談です。医療従事者ではありません。心配な症状がある方は必ず病院に行ってください。