この記事は約 5 分で読めます
- 更新
- 胆石治療
さて、胆石の治療、摘出手術への決心②のつづきです。
翌日の木曜日、病院に行って手術の予定を組んでもらおうと思った。
あ、でも来月から年明けの日程を確認しなきゃと思い出す。
すると夫から、
「明日の金曜日は有給取ったから、筑波山に紅葉でも見に行こうよ」
なんて話になり、茨城の美味しいお店をググったりしていた。
すっかり紅葉気分になってしまった私は、もうきょうは病院に行く気が失せてしまい、まあいっか、病院は来週の月曜にしよう。
なんて呑気に構えていたら、
その夜になって、
布団に入ってさあ寝ようという時間から、なんだか胸とお腹にどんよりとした痛みが襲ってきた、、、
え、これってもしかしたら?
contents(目次)
胆石発作は突然に・・・
激痛ではないけど、とにかくずっとずっと痛みがつづく。
痛いけど眠い、ウトウトと何となく眠ったけれどまだ痛いのだ。
寝たり起きたりしていたら朝になり、息子のお弁当を何とか作って、バナナを半分だけ食べて、血圧の薬を飲んでしばらくテーブルに突っ伏して休んでいた。
(これがおそらく、胆石発作なのでは?今日これから紅葉とかって無理だわあ、でも夫が休みを取って幸いした)
なんて思いながら耐えていたら、痛みがだんだんと収まってきた。
いつもの私ならもう収まったし行かなくていいかなと思っちゃうところだけれど、そんな私でもやはりこの痛みは尋常じゃないと気付く。
10時頃、夫を揺り起こして病院に連れて行ってもらうことにした。
「起きて~紅葉どころじゃないよー痛いのよー病院連れてってー」
金曜だから担当の先生はいない日だけど、そうも言ってられない。
微妙にまだ痛くて動きがスローリーだけど、のろのろもたもたと着替えて顔を洗って、顔はもう、、すっぴんでいいか。
そういえば、昨日の夜はチキンカレーを作って食べたことを思い出した。
脂っこいものを食べると胆石発作が起こるとあったし、それか?
自宅を出て車で30分くらいで病院に着いた。
受付で月曜日に診察してもらったことや、昨日の夜から今朝までの痛み、いまは痛みは収まっていることなどを伝えると、
すぐに看護師長っぽい感じの年配の看護師さんが出てきて、もう一度いまの具合などを確認された。
そしてまずは採血をしてCTを取って、レントゲンを撮りましょう、具合が悪くなったら誰でもいいのすぐに伝えてねと言われる。
(あれ?普通にいい病院だよね?クチコミって当てにならないな)
もう、このときには痛みはほぼ無くなっていたのできっと石が落ちたのだと思う。検査が終わって少し待っていると診察に呼ばれた。
緊急入院!?
ドアを開けるとそこには。
(あ!月曜日に診てもらったY先生だわ。金曜なのになんで??)
たまたま午前中は学会か何かで、ちょうど戻ってきたところに、私が来ていると聞いて診察に入ってくれたという。よかったー。
別の先生だとまたイチから説明しなきゃいけないところだった。
(夫はたまたま休みだったし、なんてツイてるの私)
で、医師の診断によると、レントゲンや血液検査の結果から少し黄疸症状もでているので、いまから入院して内視鏡手術をしたほうがいいですと言われる。
なんてこった、、、私の長い間のクヨクヨとかやっとの決断とかってなんだったんだか、ぜんぶ吹っ飛んだわ。
すぐにこの手術に関するさまざまな合併症や、これから起こりうることなどいろいろな説明を受けて、病室に案内され、入院準備のための書類作成などもろもろの手続きをする。
パジャマを借りるとか借りないとか、食事のアレルギーの記載とか、とにかく書くこと、決断することがたくさんあって、仕方ないことだけど、これがけっこう面倒だなと思った。
手術前のドキドキもあったけど、急なことでバタバタしちゃって、逆にもう早く終わってくれよと思っている自分がいるのだから現金なものだ。
この病室の担当の看護師さんが来て、点滴の針を刺されるが私の腕の血管が細いみたいでなかなか刺さらない。
看護師さん泣かせの腕だ。3か所くらい刺されてようやく入ったみたい。痛々しい。
検温、血圧、バイタルとかいろいろ。なんだか一気に病人になったような気がした。あ、病人か。
手術は14時半過ぎ頃の予定だったが、急患が入っちゃったらしくなかなか呼ばれない。
内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)をする
待ちくたびれた16時頃、ようやく呼ばれて手術室に歩いていく。
この日は内視鏡手術をして総胆管にチューブ入れるのだそう。
時間は人によるけれど、1時間から2時間くらい。一度に全部終わる場合もあるし、2回に分けて総胆管の掃除を行うことも多いのだそうだ。
私の場合は、鎮静剤がなかなか効かず、胃カメラを入れ始めたときに辛かったのでかなりジタバタしてしまう。
そうこうしているうちに意識が無くなり、気づいたらまた病室のベッドに戻ったところで目が覚めた。
テキパキと看護師さんが、痛み止めの坐薬を入れてくれたが、お腹と背中が痛い。熱は36.9度だった。
しばらくして医師が来て、説明を受けると今は胆汁の流れをよくするためにチューブを入れたところで、容体が安定していたら、来週くらいにもう一度同じ手術(ERCP)をして胆管の中の細かな石をすべてキレイにするとのこと。
痛みもあるし、突然の入院で興奮しているせいか寝られない。
とりあえず落ち着いたので、予定を入れていた友人にひたすらLINEで連絡をする。
おそらく1~2週間くらいで退院できるそうだけど、年末の友人との予定はきびしいかもしれない、残念。
地元の友人はお見舞いに来ると言ってくれたけど、まだ残りの手術の予定もあるし、落ち着かないのでお断りした。
21時消灯。
ベッドで寝返りをうったり、体制を変えるとしばらく痛む。ちょっとトイレとか動くとまたしばらくのあいだ痛いのくり返し。
それに、周囲の音が気になって寝られない。
同室の女性は、ケガかな?手術後の足にポンプをつけているその音や、ときどきタイマーのような音がなる女性もいて、部屋に看護師さんが何度も来る。気配や足もとの自動で点灯するライトで目が覚めてしまう。
もともと神経質な私は、旅行先でもあまり眠れないのだ。以前会社勤めをしていたときは、ストレスで不眠症気味で眠剤を手放せなかった。
ここ数年は夫と旅行に行ってもよく眠れるようになったし、もう眠剤は飲んでいない。不眠症は仕事のストレスだったんだなあ、きっと。
話がそれたけど、この手術のいちばん多いリスクのひとつに膵炎があって、手術中(ERCP)に使用する造影剤がすい臓に流れ込みやすいのだそう。
→結果、人によっては膵炎になる可能性がある。
→治療には絶食で安静にして自然に治すしかないそう。
ふむふむ。すべては明日の朝の血液検査の結果次第ということか。
まだ21時だけど、眠れないけど、寝よう。
つづく。
※ERCPとは、膵臓や胆管・胆嚢の病気の診断と治療を行うための検査