子どもの頃からの友人と数年ぶりの長電話

小学校で出会ってから中学高校まで一緒だった友人から電話があり、1時間ほど話をした。

 

 

夏に彼女のお母さまが亡くなったので、心ばかりの品を送ったそのお礼の電話だった。

 

葬儀は家族のみで行ったそうで、訃報を聞いたときは会いに行こうとしたけれど自分がコロナになってしまって遅くなってしまったのでした。

 

数年ぶりでも子どもの頃と同じように話は尽きず、まだまだぜんぜん話たりないくらいだったけれど。

 

彼女はLINEやSNSをやっておらず・・・（私が彼女の）電話代が気になってしまい1時間ほどで話を切り上げた。

 

もっと話したかったので「落ち着いたら、来年はゆっくりと会いたいよ」と告げるも。彼女の方はあまり乗り気ではなさそうで歯切れの悪いあいまいな態度。

 

とても仲が良かった時期もあったのに、普段から連絡を取っていないのは彼女のこういうところ。

 

私としてはもっと会って話したいし、それが無理ならLINEの無料通話を設定して欲しいけれど。縛られたくないのか、変わり者なのか。

 

SNSも群れるのも面倒くさいのかな？若い頃からもうそんな性格なので今さら変わることもないのだろうし。

 

彼女の母が亡くなり、彼女の父はもうずいぶん前に亡くなっている。外国で暮らすきょうだいがひとりいるだけ。

 

ずっと母娘ふたりで暮らしていた。

 

何かあったときには連絡して欲しいけれど、そういうことも無精な人だ。

 

彼女のお母さまは、きっと心配して旅だっただろうな。

 

彼女の家の近くに地元の共通の友人がいるので、気にかけてくれるだろうけれど。なにも力になれないのもさせてもらえないのもさみしいな。

 

私が地元から電車で1時間ほどの場所に引っ越してから、地元の友人からほとんど誘われなくなってしまった（コロナもあったし）。

 

私にとっては1時間くらいそれほど遠く感じないけれど、私の住む街は地元の友人たちにはとても遠方に感じてしまうのだろうな。

 

それでも彼女の母の死を知らせてくれた友人には感謝しなければね。

 

電話ではお母さまの闘病のことなど、亡くなるまでの過酷な状況の話を聞いた。

 

最後は緩和ケアで自宅療養をしていたという。

 

私の母が元気かと聞かれて「元気だよ」と答えたけれど。

 

「生きてる間に大事にしなよ。あなたのことだから大事にしているとは思うけど」

 

うーーーん。30代40代の若い頃は母に歩み寄って出来ることはしていたつもりなのだけど。

 

いまはまた母と気持ちの上で距離を置いているとは言えなかったな。

 

母に言われる何気ない言葉が積み重なって、少しづつ私の心はむしばまれてしまう。

 

いつか介護など母のためにできることをせずに母が突然亡くなったら、やはり後悔するのだろうか。

 

彼女の電話口の声はとても明るくて、やり切った感が伝わってきた。