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30代の頃、20代で最初に就職した会社の上司から突然電話がかかって来ました。
年賀状のやり取りは続いていましたが、普段電話をするほどの付き合いはありません。
突然の電話に驚きつつも、会社にいた頃は娘のようにとても可愛がられていたし、私の毎年の年賀状の子どもの写真を大切に飾ってくれていると返信にあったので、きっと子どもたち大きくなったねとかそんな話しかと思いました。
すると、いま住んでいる家の家賃なのか管理費なのかの支払いが滞っていて、月末までにお金を用意しなければならないというお金の無心でした。
その上司だった男性は、奥さまとマンション住まいだったと記憶していたが、いつのまに賃貸で市営住宅に住むことになったのだろう。
市営住宅ならそんなに高くないはずだけど、、、。
会社にいた頃や、退社したあとも数回食事をご馳走になったこともあったのに、もう10年近く会ったこともない、娘のような年齢の私に借金をとは?
しかもその頃の私はパート勤めでシングルマザー。
年賀状に当時の生活の詳細までは報告しなかったけれど、離婚したことは伝ていたはずです。
他人の私に連絡するくらいだから、親戚や兄弟(昔の人なので多かったと聞いていました)、近しい人からはもう借りられないということ?
突然の電話で慌てましたが、
「私もパートで生活ぎりぎりだし、お金はそんなに持っていないのでちょっと、、、」
と濁すと20万、10万くらいでもなんとかと一向にひく気配がありません。
「でも、ホントにそんなお金すぐには、、、」
と言うと、
「お給料日が来たら少しは融通してもらえないかな?」
と引かない。
ちょうど友人の車で移動中だったので、
「いま人と一緒で、外なのであまり話せません」
と言うと「また電話します」とやっと切ってくれた。
私もハッキリとそんなお金ありません!と言えたらよかったのだけど、昔お世話になった人にとても仲が良かった人に、冷たくあしらうことなど出来なかったのです。
ただ、いま思えばあのときご馳走になった食事にしても、領収書をもらっていたような気がします。会社の経費で落としていたんじゃないかな。
今のご時世では難しいでしょうけれど、バブルの頃の当時では普通でしたから。
そのあとにも留守電が入っていたり、なんだかまるで自分が借金取りに追われているようなそんな錯覚になってしまいました。
当時の同僚にメールで相談すると、
「ぜったいに貸しちゃダメだよ!そういう言いかたをする人って、借りても返さないし、人からお金を借りることに慣れてしまっているんだから」
この言葉に納得。もちろん相談しなくても貸すつもりはありませんでしたが。
お金を人に借りることに慣れてしまう?そういう感覚の持ち主っているのだなと勉強になりました。
電話がかかってきたときに、言いかたは違ったかもしれませんが(私の年賀状を見つけて)
「そうだ!この子がいたじゃないか!」
と思ったのだそうです。
(お金を貸してくれそうな、あの子がいたじゃないか)
って。怖いです。
親しい人に10万円でもなんとかならないか?なんて普通に言ってくるなんて。
援助とか支援とか都合のいい言葉に変えて、お金やモノを人からもらうことに慣れてしまうのは怖いことですよね。
真子様のご結婚に心からおめでとうございますと言いたいけれど、やっぱり心配です。