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- 毒親
私の母は、多分少し毒親だったのではないか。
当時は毒親などという言葉は無く、子どもの頃から母との関係でかなり悩んだ時期もあったけれど、そのもやもやがなんなのかわからなかった。
だって母という存在は子どもにとって絶対だっだのだから。
母親の結婚年齢に影響されて
母が結婚して私を産んだのが22歳のときだと、子どもの頃から聞かされていた。
だから私も、、、大人になって22歳くらいになったら結婚するのかなと漠然と思っていた。
そう、母の影響恐るべし。
これだけじゃないけれど、子どもの頃から刷り込まれていたと思う。
大人になったら結婚して子どもを産むという流れも。
母と同じ世代の人たちもそうやって生きてきたのだし。それが当たり前の時代だったからそう言われて育つのはふつうなことだった。
今は女性の生き方も多様化していて、結婚してもしなくても、子どもを持たなくても、自由な時代になった。
母親に言われ続けた呪縛。
お金のある人と結婚しなさいとか、真面目に働く人を選べとか・・・。
ぜんぶ母のせいにしたくないけれど、私は22歳のとき、付き合ってすぐにあっという間に最初の結婚をしてしまった。
当時の私はとても忙しくやりがいのある仕事をしていたのに、簡単に仕事を辞めて22歳で結婚を選んだ。
夫は15歳年上で大人で、もちろんお金もあって安定した生活が送れると思っていた。
結婚して1、2年くらいは幸せな日々が続いていたけれど、夫はフリーランスで、実はぜんぜんお金を稼げない人だったのだ。
何となく結婚した私は、本当に頭が悪かった。
あれだけ口うるさかった母が、なぜこんなに年が離れていて自営業の夫との結婚に反対しなかったのか?
おそらく母も夫のことをお金のある人だと思ったのだろうな。バブルだったし。
母は言った。
「あんた、Kさんが金持ちだから結婚したんだろう」
いまだにその言葉がショックで忘れられない。
祝福より先に、そんな言葉を投げかけられた。
確かに年の離れた夫はやさしく、安定した暮らしができるだろうと結婚したのは私なんだけど。
夫とは趣味や話が合って、楽しかったから結婚してもいいかなと思ったのだし。
子どもの頃からの母の影響があったのも確かだけど。
結婚後もさらに母とのいろいろなもやもやが募って。
それからだいぶ経ってから毒親という言葉を知る(毒親っていつから聞くようになったのだろう?)
これってもしかしたら母も毒親?もやもやの理由はこれだったのか?
私なんかよりずっと親からの壮絶な体験をされた方に比べたらずっとソフトなのかもしれない。
でも、じわじわと傷つけられた。母にかけられた言葉は今も忘れられないのだ。