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- 毒親
母が29歳のとき、私たち姉妹を連れて家を出た。
私は三姉妹の長女で、小学二年、妹たちはまだ3歳か4歳の頃。
父はガテン系で怠け者。現場に行きお金が少し入ると働かないを繰り返していた。
そして今でこそDVという言葉が一般的だけれど、まさにそれ。
父は気に触ることがあるとすぐに怒鳴り、モノを投げる。
直接母を殴ったりすることはなかったような気がする。
当時の記憶はおぼろげだけど。些細なことでいつもキレては怒鳴り散らし、モノが飛んで来るのは日常茶飯事だった。
父と母が別れてから、少し大人になった私に母は、
「パパはちょっとしたことですぐに怒って、茶碗なんて買ってもすぐに投げて割れちゃったよ」と言っていた。
そんな父だが、長女の私はとても可愛がられていたと思う。
母には投げられたモノが当たってケガやあざがあったかもしれない。
でも、子どもの私たちには暴力を振るわれた記憶はない。
私が幼稚園の頃、いつもモタモタしながらビクビクしていたのを見て離婚しようと決意したとも言っていた。
夏休みのある日。
母からランドセルに教科書を入れて窓から投げるように言われる。
その頃住んでいたアパートの部屋は2階で、1階の家の窓の下にランドセルは落ちた。
母は、夏休みだから子どもたちとちょっと実家に帰ると父に告げ、玄関をでて下に落ちたランドセルをこっそりと拾って家を出たのだ。
夏の真昼の逃亡だった。
その日も父は働かず家でゴロゴロしていた。
お酒を飲んだり、ギャンブルをしたりはしてなかったと思うけど、働かないから常に貧しくてお金がなかった。
家でゴロゴロしていていったい何が楽しかったのだろう?
テレビでも見ていたのかな?そういえば相撲とかよく見ていた記憶がある。
私たち姉妹は何も知らされず、母が向かった先はおばあちゃんちではない、知らない町の古い空き家だった。
* * * * *
今日のウオーキングで聴いた曲。
あいみょんの詩が好き。若い人の歌は元気が出る。
多部ちゃんのドラマ、ほんわかして毎回楽しみにしていたけど。
最後の方ちょっと詰め込み過ぎてたよね。もっとゆっくりつづきが見たかったです。
何はともあれ、ハッピーエンドでよかった。